コラム

 公開日: 2016-10-04 

事業承継で起こりやすいトラブル事例とその原因

事業継承は企業にとって大きな節目になるとともに、非常に重要な業務の一つです。

すでに何度も事業継承を行っている企業ならまだしも、中小企業で初代オーナー社長による事業継承ともなれば、その会社が根本的に変わってしまう可能性も高く、それだけで一大事業ともいえる大きな転換期となります。

事業継承はそれだけ大きな事業であるため、上手くいかなかった場合や継承を行っていく過程においてさまざまなトラブルが発生するケースも少なくありません。

今回は、ケース別に事業承継で起こりやすいトラブル事例とその原因についてご紹介します。

後継者に関するトラブル事例

後継者は親族であれ、第三者であれ、幹部、従業員、取引先、銀行などの関係者すべての承認を得るということは決して簡単なことではありません。

例えば、現経営者が後継者として自分の息子を早い段階から幹部として経営者教育をしてきたものの、教育不足や元々の資質のなさなどによって、事業継承をしようとした段階で、ほかの幹部や従業員から反発に合ってしまうといったことは割と多くみられるケースです。

また、現経営者がまだ元気で後継者選びをまったくしていなかったところ、不慮の事故で急逝してしまい、急遽、その息子が事業を継承することになった。しかし、後継者教育をまったく受けていなかったため、前経営者でなければわからないことが多く、ほとんどのことに対応できないといったトラブルもあります。

後継者はできる限り早い段階で決め、しっかりとした教育を行った上で関係各所に根回しをすることを怠ってしまうと、こういったトラブルが起こりやすくなります。

株式に関するトラブル事例

次に株式に関するトラブルです。株式のトラブルは、業績が堅調な企業にこそ起こりうるトラブルです。

中小企業の場合、自社株のほとんどは現経営者が持っています。これを後継者に引き継ぐ際に株価が予想以上に高くなっていて、場合によっては数億円規模になっていることもあり得ます。

自社株は第三者にとって価値のないもののため、売却することもできず、結果として相続税も払えず、といったトラブル事例は枚挙にいとまがありません。

自社株のトラブルは、ほかにも従業員が自社株を金融会社に担保に入れてしまった、自社株を子供に平等に相続させたところ、後日結婚して家を出ていた娘から、現在の後継者に買取り請求があったなどといった事例もあります。

自社株のトラブルは、価値が思った以上にあった時などに起こります。これを避けるためには現経営者が早めに引退し、退職金をもらうなどして赤字にして株価を下げるなどの対応が必要となります。

遺産分割に関するトラブル事例

遺産分割のトラブルとしては、多くの場合、土地の売却や分配に関するものが多くなります。

前経営者であった親の財産の大部分が分けられない土地であり、売却で争いになる、遺産分けで共有した土地の処理が進まず、相続人同士で分割も売却価格も折り合わないなどといったケースがあります。

中小企業のオーナー社長の場合、自分の土地に社屋や工場を持っているケースも多く、生前の間に会社に売却するなど処理をしておかないことによって、起こり得るトラブルです。

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